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2025.06.16

新しいTool Box(ツールボックス)を製作しました

このたび、試験機の工具を収納するTool Box(ツールボックス)を新しく製作しました。

近年の原材料価格の上昇や環境問題への意識の高まりを背景に、当社ではTool Boxの仕様を見直しました。
お客様にこれからも変わらぬ品質をお届けするための一環として、脱プラスチックや軽量化にも配慮した新たな仕様を採用しました。
従来のTool Boxから改良を加え、以下の点に工夫を凝らしています。

1. 環境に配慮した素材選定
脱プラスチックの取り組みとして、Tool Box本体の素材を紙に変更しました。環境負荷を軽減しつつ、十分な強度を確保した設計となっています。

2. マルチ対応のウレタンフォーム
Tool Box内部には、自由にカット可能なウレタンフォームを採用。これにより、各試験機の工具に合わせて収納スペースを調整できるほか、工具の出し入れもしやすい構造になっています。

3. スライド式デザインの採用
出しやすさと箱の強度を考慮し、スライド式のデザインを採用しました。また、コンパクトに収納できる形状とすることで、利便性を向上させています。

これからも、より使いやすく、環境にも配慮した製品づくりに努めてまいります。

2025.06.02

【メディア】MBS毎日放送「サタデープラス」の人気コーナー「ひたすら試してランキング」で紹介されました

MBS毎日放送「サタデープラス」の人気コーナー「ひたすら試してランキング」にKES-QM 接触冷温感試験機を使用し、13種の『ひんやりインナー』を触ったときの「冷たさ」を測定しました。

接触冷温感(qmax)とは?
肌がものに触れた時に、「温かい」「冷たい」と感じる皮膚感覚を、”接触冷温感”とよびます。肌からものへの熱の移動量によって冷温感の感じ方が異なり、それを評価する指標”qmax”(熱流量ピーク値)をKES-F7 サーモラボ、KES-QM 接触冷温感試験機で測定できます。

qmaxは、1970年代にKES®(ケス)を共同開発した京都大学の川端季雄博士が、布の接触冷感性を評価する値として定義しました。
※現在では、Q-maxやQ-MAX、Qmax、QMAXなど、様々な表記方法で使用されていますが、JIS規格等で定められている正式な表記は「qmax」です。

※JIS規格「繊維製品の接触冷感性評価方法」は、カトーテックの試験機(KES-F7 サーモラボ)をベースに原案されました。
※中国の推奨規格「 GB/T 35263-2017 テキスタイル-接触時の冷涼感の試験と評価」
 台湾の規格「CNS15687, L3272 生地の瞬間冷感試験方法」も同様

川端博士は、1972年にKES®という『布の触り心地を数値化する』技術を誕生させ、カトーテックと試験機を共同開発。現在では約20のKES®シリーズ展開しています。
ニッチな分野ではありますが、「KES®」の名は業界で広く知られており、KES®は規格ではないものの、世界中の身の回りの製品における「触り心地」や品質・快適性の向上に活用されています。

2025.05.24

【メディア】サタデープラス ひたすら試してランキング「ひんやりインナー」編にKES-QMが登場します

MBS毎日放送「サタデープラス」の人気コーナー「ひたすら試してランキング」にKES-QM 接触冷温感試験機が登場します。

KES-QM 接触冷温感試験機を使用し、『ひんやりインナー』13種の触ったときの「冷たさ」を測定します。

放送日:2025年5月31日(土)午前7時59分~

サタデープラス「ひたすら試してランキング」

2025.05.19

【Press release】触感評価の新時代を切り開く、QUANTITEXTURE™販売開始

カトーテック株式会社(本社:京都府京都市、代表取締役:加藤敦子)は、指触感の「心地よさ」や「違い」を、従来の力学的特性ではなく、感覚の源である機械受容器から評価する、新技術を取り入れた試験機「QUANTITEXTURE™ クオンティテクスチャー」を、2025年8月1日より正式に販売開始いたします。

QUANTITEXTURE™は、「触感」という主観的で個人差の大きい感覚を、人の感覚に近い指標で評価できる革新的な技術です。2021年の製品発表以来、数多くのお問い合わせをいただき、満を持してのリリースです。※

※当初は2021年秋の販売を予定しておりましたが、最終段階でのデータ検証・性能向上を優先し、さらなる研究開発・改良を重ね、今回の正式販売に至りました。

一般的な「触り心地評価」とは? 現在の課題とQUANTITEXTURE™が革新的な理由
従来の「触り心地評価」は、物体や材料が力を受けたときにどのように変形・運動するかを測定します。たとえば引っ張り時の「引張り特性」、曲げ時の「曲げ特性」、なでたときの「摩擦特性」などの力学特性を測定し、素材の手触りを評価するものでした。カトーテックが製造・販売するKES®風合い試験機では、これらの力学特性に基づき、素材や材料、製品の品質や快適性、また総合的な手触り感(良し悪し)を評価することが可能です。

しかし、ガラスや樹脂などの硬質素材では、力学的な触り心地評価と実際の官能評価が一致しないケースが多く、ユーザーから課題として指摘されてきました。

QUANTITEXTURE™はこうした課題に対し、「力の測定」ではなく「人の感じ方そのもの」に着目。人がものに触れた際に反応する指の4つの機械受容器(FAⅠ、FAⅡ、SAⅠ、SAⅡ)の周波数特性を解析することで、より人の感覚に近い評価を実現します。これにより、従来は官能評価との相関を得ることが難しかった硬質素材(ガラスや樹脂、金属など)においても、触感評価を可能にしました。現在は、硬質素材だけでなく、布や不織布のような柔軟素材にも対応可能なセンサーも開発中です。

従来機からの主なリニューアル点
製品の再現性・精度をさらに高めるため、全面一新しました。

【機構】
膨大な量※かつ素材そのものだけに反応する周波数を取り込むため、外的影響を抑える機構
※1秒に対する取り込み点数は3000点

【センサー】
微細な振動を拾うため5g分銅による荷重方式を採用。高感度検出可能な極薄センサーを開発
X軸(横)とZ軸(縦)の振動を取得できる高感度センサー

【ソフトウェア】
4つの機械受容器が反応を起こした際のしきい値を見直し、複数のしきい値のパターンを選択できるようソフトを改良

「これが一番いいけど、試験機では結果が違う」を可能に
材料配合のわずかな違いによって、触り心地は大きく影響を受けます。特に硬質素材においては、人が敏感に感じ取る 繊細な差異を“数値で捉える”ことは、従来の物性試験機では困難とされてきました。

例)3つの素材の中で「C」が一番「さらさら」していると感じる

▶「さらさら」や「つるつる」といった言葉で表現される素材は、レーダーチャートの結果が小さくなる傾向にあります。
▶「ざらざら」のような凹凸感のある素材については、レーダーチャートの結果が大きくなる傾向にあります。

約10年にわたる共同研究の成果
本開発は、2016年より慶應義塾大学 竹村研治郎教授とともに進めてきた共同研究に基づいています。「官能評価と物性値が一致しない」という産業界の悩みに応えるべく、長年の実証実験を経て、QUANTITEXTURE™が誕生しました。

展示会出展情報
本製品は、2025年5月21日(水)から開催される「人とくるまのテクノロジー展2025」にて、実製品を出展します。

製品情報
製品名:QUANTITEXTURE™ Tactile01 クオンティテクスチャータクタイル01
発売日:2025年8月1日(金)
用途:材料や素材、製品の研究開発向け製品

プレスリリース詳細はこちら

2025.05.09

人とくるまのテクノロジー展 2025 YOKOHAMA 開催日:2025年5月21日(水)~23日(金)※オンライン開催は、5月14日(水)~6月4日(水) 場 所:パシフィコ横浜 展示会「人とくるまのテクノロジー展 2025 YOKOHAMA」に出展します

人とくるまのテクノロジー展2025に出展します。

今回の展示会では「触覚の本質にせまる」をコンセプトに、新ブランドを発表します(5月中旬プレスリリース予定)。また、素材に触れて、さわり心地の数値を確かめる「触れるコーナー」を設置します。

【出展試験機】
QUANTITEXTUR™ クオンティテクスチャー
Martindale マーチンデール
KES-SESRU 粗さ/摩擦感テスター

「触り心地評価」のパイオニアとして、さまざまな指標を用い、さまざまな角度から素材や製品の品質と快適性を評価します。心地よい触感を持つシートや高品質のハンドル・インパネ等の研究・開発、電池材料の物性試験にご活用ください。

皆様のご来場を心よりお待ちしております。

▼展示会詳細はこちら▼
自動車技術展 人とくるまのテクノロジー展2025 YOKOHAMA

◆人とくるまのテクノロジー展 2024 YOKOHAMA
会場/パシフィコ横浜 展示ホール・ノース
2025年5月21日(水)~ 5月23日(金) 3日間
21日(水)・22日(木)10:00 ~ 18:00
23日(金)9:00 ~ 16:00

◆人とくるまのテクノロジー展 2024 ONLINE STAGE 1
2025年5月14日(水)  10:00 開幕
2025年6月4日(水)   17:00 閉幕
※オンライン展示会サイトは上記期間中Webにて公開します。

カトーテック株式会社はブースNo.151です。

▼事前来場登録はこちら(無料)▼
ご来場前に必ず事前登録をお済ませください。当日登録の受付はございません。

2025.04.14

The Battery Show South 2025 開催日:2025年4月16日、17日 場 所:アメリカ アトランタ(ジョージア州) The Battery Show South 2025にアメリカ代理店Seika Machineryが出展します

2025年4月16日、17日にアメリカで開催される「The Battery Show South 2025」にカトーテックのアメリカ代理店である、Seika Machineryが出展します。

電池セパレータフィルムの品質管理に活用できる下記の試験機をご紹介いたします。
電池の安全性確保の観点から、各企業では事故防止のためにこれらの試験機を用いた品質管理が実施されています。

― NDG5 突刺し試験機
セパレータフィルムの突刺し強度を評価する試験機

― TRMI-tk タルミ測定機
セパレータフィルムの「タルミ量」を測定
*「タルミ量」とは、セパレータフィルムがTD方向にどのくらいのシワ(ひずみ)が起こっているのかを確認するための数値。各企業間では通称「たるみ」や「平坦度」と呼んでいます。

【The Battery Show South 2025について】
急成長する米国の「バッテリーベルト」地域における主要イベント。本展示会は、EV技術、次世代バッテリー、エネルギー貯蔵システム、バッテリー材料といった先端分野において、主要な関係者が一堂に会する貴重な交流の場として機能しています。

【主な来場者】
– エンジニア、研究開発(R&D)、製造専門家、品質管理担当者
– EV、航空宇宙、医療、産業分野の経営者および購買マネージャー など

【開催詳細】
会場:アトランタ(ジョージア州)
日時:2025年4月16日、17日
ブース番号:#642
「The Battery Show South 2025」

2025.02.26

KES®風合い試験機の正しい起動順について

KES®風合い試験機を安定してご利用いただくため、正しい起動順についてお知らせいたします。

電源を入れる順番について

また「NDG5 突刺し試験機」をご利用時に下記のような問題が発生した場合、全ての電源を切り、適切な起動順でご利用いただきますようお願い申し上げます。

発生するエラー内容
・測定開始時、試験機が動作しない
・ソフト画面に「装置からデータが受信できません」のメッセージが表示される
・“Data cannot be received from the device”(英語版)と表示される

ご不明な点がございましたら、お問合せフォームよりご連絡ください。
今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。